本章名は,第2節の語にちなみ名付けられる。また第1節の冒頭の語により読唱〔イクラア〕章とも呼ばれる。第1−5節はヌール山頂のヒラーの洞窟で聖預言者に最初に下された啓示である。それ以下の第6−19節は,啓示の中断以後に下ったものであるが,伝道上の障害である。人間の厳固や,虚栄や横柄な態度にかんがみ,説教に対する命令が含まれているので,最初の啓示と一緒に本章にまとめられたものであろう。
慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において。 読め,「創造なされる御方,あなたの主の御名において。
1 本当にあなたの主に(凡てのものは)帰されるのである。
8 一人のしもべ(ムハンマド)が,礼拝を捧げる時に。
10 あなたは,かれ(阻止する者)が,(正しい道)に導かれていると思うのか。
11 (真理を)嘘であるとして背を向けたと思うのか。
13 かれは,アッラーが見ておられることを知らないのか。
14 断じてそうではない。もしかれが止ないならば,われは前髪でかれを捕えるであろう,
15 そしてかれの(救助のために)一味を召集させなさい。
17 断じてそうあるべきではない。あなたはかれに従ってはならない。一途にサジダして(主に)近付け。〔サジダ〕
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