聖クルアーン
トップ » 聖クルアーン » 夜訪れるもの (アッ・ターリク)
本章は,第1節にある語にちなみ,夜訪れるもの章と名付けられる。前章とあまり離れぬ頃のマッカ初期の啓示である。精神界の暗黒の中て,それぞれの魂は守護されている。人間の自然の性質はとかく不明確であるが,アッラーによって授けられた魂こそは真の自分で,それにより栄光ある真の仕合わせをかちとることができる。
慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において。  
天と,夜訪れるものによって(誓う)。1
   
夜訪れる者が何であるかを,あなたに理解させるものは何か。2
   
(それは)きらめき輝く星。3
   
誰も自分の上に守護者(天使)をもたない者はない。4
   
人間は,何から創られたかを考察させなさい。5
   
かれは噴出する水から創られ,6
   
(それは)肋骨と腰の間から出てくる。7
   
本当にかれは,かれを(新たな生命に)引き戻すことが可能である。8
   
隠されたことが暴露される日,9
   
(人間には)力もなく,誰の助けもない。10
   
(回転して)返る天によって,11
   
裂け割れる大地によって(誓う)。12
   
本当にこれは,(善悪を)識別する御言葉,13
   
それは戯れごとではない。14
   
本当にかれらは,陰謀を企んでいる。15
   
われもまた策謀をめぐらす。16
   
だから不信者たちを猶予し,暫く放任するがいい。17