本章名は,第1節にある語にちなみ名付けられる。91章と同じ頃のマッカ初期の啓示である。アッラーの崇拝者への迫害が,主題として取扱われる。主は,親しく不断に監視され,真理の敵を過去において処罰されたように処分されるであろう。
慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において。 立証する者と,立証されるものとにおいて(誓う)。
3 信者に対してかれらが行ったこと(の凡て)に就いて,立証される。
7 かれらがかれら(信者)を迫害したのは,偉力ある御方,讃美されるべき御方アッラーを,かれら(信者)が信仰したために外ならない。
8 かれに,天と地の大権は属する。アッラーは凡てのことの立証者であられる。
9 本当に信仰する男と女を迫害して,それから悔悟しなかった者には地獄の懲罰があり,またかれらには炎火の懲罰があろう。
10 信仰して善行に勤しんだ者には,川が下を流れる楽園があろう。これは偉大な幸福の成就である。
11 本当にあなたの主の捕え方(懲罰)は強烈である。
12 かれこそは創造をなされ,またそれを繰り返される御方である。
13 いや,信じない者は(なお真理を)嘘であるとしている。
19 だがアッラーは,背後からかれらをとり囲まれる。
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